労働者です。

1人の労働者として、日々の雑観を下記散らかすブログ

副業で得たメリット。シンプルな商売の原点に戻ることができた。

よく、「副業と言ってもアルバイトのような時間を切り売りするような副業は体力が落ちた時にできなくなるのでだめだ」ということが言われていますが

普通の「時間を切り売り」のアルバイトでも、私にとって精神衛生上とても良かったことがあったのでログとして残しておきます。

 

 

働き方が多様化する中、私が働く会社も副業OKという規則ができました。

私は前々から「仕事の幅を広げてみたいな〜」と副業に興味を持っていたのですが
プログラミングやWEBデザインなどスキルを持っているわけでもなく、足踏みしていました。
ランサーズやクラウドワークスに登録してみてもできる仕事がない。オワタ・・・という状態でした。

 

そこで「まあできそうで好きそうなことから初めてみるか」とまさにアルバイトを始める学生と全く同じ気持ちで応募したのがカフェのアルバイト。

 

たまたま求人広告をみかけたのですが

・家から近い(自転車で通えるw)

・ホテル内のカフェ(静かで良さそう)

・オープニングスタッフ(学生のコミュニティができているところにアラサーで飛び込む勇気はなかった)

 

という条件に「お!」と思い思わず応募。

 

「まあ年齢とか、平日は入れないとかではじかれるかもだしね」ということも想定して気軽な気持ちで応募しました。
そうしたら思わずOKが出て(女性のマネージャーと気が合ったのがよかったのかな)週末限定でアルバイトさせてもらえることになりました。

 

結果的に始めてみてすごくよかった、その経験をお伝えします。

「シンプルなことをして、人に喜ばれる喜びを味わう」という原点に戻れた。

 

メリットは色々ありました。例えば

・気分転換になる

・収入アップ

(3〜5万稼げた&飲食だったのでご飯食べさせてもらったりして、食費が浮きました笑。ありがとうございました。)

・週末に早起きをして働きに行くことによって充実感を得れること

(あかん今日何もしなかった・・という後悔がなくなりました。)

・ピアノジャズが流れているような心地良い空間でコーヒーを淹れる楽しさ(心が浄化されました。)

など色々メリットがあったのですが、最大のやってよかったはこれに尽きます。

 

「シンプルなことをして、人に喜ばれる喜び」を味わえたこと。

 

飲食店のサービスはシンプル(そしてすばらしい!)です。

「美味しいものを食べてもらって、その対価をいただく」。加えて「心地よい空間でリラックスしていただき、その対価をもらう」というのもあるでしょう。コンセプトはお店によって様々かと思いますし、経営者がどんなことを表現したいかに尽きるでしょう。

人に喜んでもらって、お金を得る。なんだか商売の原点に戻ったような気がしました。


組織でサラリーマンやってると、色々わけわからなくなるよね。

 組織でサラリーマンやっていると何のために働いているか分からなくて、色々見失う瞬間ってありますよね。

 

・あれ、上司のために仕事してるんだっけ?お客様のために仕事してるんだっけ?

・なんで組織で最終目標は一緒のハズなのに、こんなに部門間で揉めるんだ?

・Aさんと同じことやっているハズなのに、評価がここまで違う(と感じる)とは

・自分のやりたい仕事任せてもらえない、、でもそもそも自分のやりたい仕事って何だっけ?

・「この組織では上に行くためには〜」みたいなことに翻弄される。。

・この年齢だとこれくらいのキャリアがないと〜みたいな言説に不安になる。

(そして目の前のことに集中ができなくなってしまう。。)

 

などなど、何のためにやっているんだろう、と思い悩んでしまう瞬間、ないですか?

私にはあります。。(弱いですね。)

 

もちろん組織運営の難しさもあると思いますし

組織で動く以上、個人を殺さないといけない部分は絶対に発生すると思うので

組織が悪いとは思いませんが。

(個人の権利を主張してばかりいたら、個人事業主やりなよって話になりますもんね。)

 

そんな本業の中でやってみたカフェのアルバイトの副業、

副業と言っていいのか単純にただの週末アルバイトですが

 

「人に喜ばれることによって対価をいただく、そのことに喜びを味わう」という仕事のシンプルな原理原則にたちもどると、救われる。

 

そのことに気づかせてくれたのでが副業であり、飲食店のサービスでした。

 そんな実体験を私が得れたのが飲食のサービスでした。コーヒー大好き!ありがとう。

 

何も飲食店である必要はありませんが
副業やってみたらこんなメリットもあったよ、というお話でした。

(駄文にお付き合いくださりありがとうございます。。)

リモートワークのその影で、仕事が増えている人を賞賛したい。

多様な働き方はもちろん認めるべきで、選択できる状態をつくることは本当に素晴らしいと思います。

 

例えば

 

など色々、色々選択肢が広がることは素晴らしいことだなあと思っています。

そういった「新しい働き方」を実践している人もすごいなあと思うし

「その新しい働き方ができるような組織運営を支えている人たち」も本当にすごいと思っています。

 

例えば

  • 働き方や雇用形態が多様化することによって工数が増えている労務管理担当者
  • メンバーの様々な働き方に対応しながらチームをマネジメントするマネージャー(MTGで話したことをリモートの人に別個で時間をつくって説明していたり)
  • 何かとお子さんをお持ちの方に気を使って業務を肩代わりする独身者
  • リモートワークの人にきた電話を取り次ぎする、他業務担当の人

(お子さんをお持ちの方とか、ご家族の事情でリモートワークをせざるを得ない人を責めているとかは決してありません!)

 

など、負担が増えている人がいるのも事実で、その人たちの仕事に頭があがりません。

 

メディアでフューチャーされやすいのは「新しい働き方を実践している人」。
だけど、影の功労者も私はもっとメディアに取り上げられたらいいのにな〜と思っています。

 

例えば私の周りにいる人だと

  • 受付専任でもなんでもなく他業務を担当しているのに、電話取り次ぎなど嫌な顏せずやってくれる人。あれって1日10件とか受けていたら結構な工数。(なんとなく電話対応は出社組がやるみたいな感じになってます。)
  • 「新しい働き方はどんどん認めたいから」と言って、どの働き方を選択している人にとっても情報の偏差がないように細やかなコミュニケーションとってくれているマネージャー。定量化しずらい工数は計り知れない。本当に尊敬する。
  • 労務管理をやってくれている人

 

のような人たちがいます。本当に本当に、ありがとうございます。

働く人たちの自由でフラットな選択肢が増えるのは、彼らのおかげであることを忘れずにどんなに働き方が多様化しても、お互いがお互いのために何ができるか??というこを忘れてはいけいないと自戒しながら働く今日このごろです。

 

介護離職もあるけど、離職の前に就職機会が減ってしまうこともある。

身近なところで高齢化社会を感じました。

ここ直近の1ヶ月、カウンセリング対応した方で「祖父母の介護に対応していたため、新卒時に就職活動ができませんでした。介護が落ち着いたので、現在就職活動を始めました。」という方に3名程出会いました。

(※前提として、若年層向けの就労支援の会社でキャリアカウンセラーを行っております。)

この仕事を初めて3年目になるが、1ヶ月で3名という確率で対応したのは初めて、介護の負担が大きくなっていることを感じました。

3名の個々の事情は違います。ご両親が共働きや片親だったりでどうしても本人が介護に対応する必要があったり、突然父親がケガをして動けない状態になってしまったり。。

家族親戚の中で、他に誰も対応できない場合、就職活動中の人間がかり出されることはよくあるのだろう、と思います。現在進行形で仕事に縛られているわけではないし、面接をガチガチにいれていない限り、時間をコントロールしやすいので、頼まれやすいといのもあるのかもしれません。

就職活動をする本人の中でも、自分の就業はもちろん大事であるが家族も本当に大事だと思います。仕事より家族は優先されるべきだとも思います。

ただ、介護などやむを得ない事情があったとしてもブランク期間が長くなってしまうことで就労の機会が減ってしまうことも事実ですし、未経験の場合25歳以下しか応募ができない求人もたくさんあるのも事実です。

「介護離職にどのように対応するか」という議論もあるが「そもそも介護によって就労経験をしないまま年齢を重ねてしまう」人たちも今後増えてくのだろうと思うと、どうすればいいのか、と思ってしまいました。

「社会が変わるべき」「こんなしくみを整えないといけない」というような大きな事は言えないのですが

家族を支えてきた優しい人間にも就労の機会が得られるように、今は自分の仕事(就労支援)を頑張っていきたいと思います。

景気と連動する若年失業率について

景気と連動する若年失業率

若年失業率の数字は、景気状況と連動している、と感じます。
個人的には「若者の適応力が低下している」「教育が悪い」などの議論ってあまりあまり意味がなく、ただ若者が職につけない要因の多くは景気の問題であると思います。

20歳〜24歳の若年失業率の数字を見ると、下記のように推移します。

・1993年:4.7%
・2003年:9.8%
・2008年:7.1 %
・2016年:5.4%

http://www.garbagenews.net/archives/1881829.html
より引用。

バブルがはじけ景気が悪くなりだした1990年から2003年にかけて徐々に若年失業率は上がっているものの、2003年から2008年までは若年失業率は低下していました。
これは、2002年から2008年まで続いた景気拡大の影響だそうです。(いわゆる『いざなみ景気』)

若年就活は運の要素が強い(と思う部分もあります。)

身も蓋もないことを書いてしまうと、新卒で就職できるかできないか、多くは運なのだと思ってしまいます。景気状況の良い時に社会に出るタイミングがくるのかそうではないか。良い助言をくれる人に出会えたかそうじゃないか。

2003年を境に若年失業率は低下していますが、2003年を境に若手の志向や能力が急に変わるなんてことはない、と思います。

2008年を境に若年失業率は上昇しているが、逆もまたしかりで、1年やそこらで、若者の資質は変わらないと思います。

自分探し志向の若者も、自分のやりたいことがわからない若者も、自分に自信のない若者も、いつの時代も一定数はいる、と多います。それは私自身も含めて。

そんな若者でも景気が良ければ就業機会が多く、様々な経験を積むことができて、酸いも甘いも覚えて、自分の向き不向きを確認するチャンスがあります。

景気が悪ければ就業するチャンスは激減してしまい、様々な経験を積む機会が奪われてしまいます。
そして新卒カードを失った若者には、チャンスはあまりにも少ないと思います。

コロナ、早く終わって欲しい。

 

 

参考文献:日本はなぜ貧しい人が多いのか「意外な事実」の経済学 原田 泰

シンガポール・ベトナム就労ビザの厳格化について

※ただの備忘録※

 

就労ビザの厳格化

シンガポールは2020年、外国人のビザ取得要件を厳格化すると発表しました。

シンガポール、外国人ビザ厳格化 日本企業にも影響: 日本経済新聞

ベトナムも2021年2月より、外国人のビザ取得要件を厳格化されるようです。

それまでは3年以上どこかの会社での在籍があれば、外国人の就労許可証の取得の基準に達していたのですが、5年以上の在籍証明が必要になった、とのこと。

※細かい要件は色々あるので、大使館などしっかりした情報を当たっていただければ幸いです。

 

就労ビザ要件の厳格化の背景

一番は「自国の雇用を守ること」にあります。

ベトナムシンガポールも成長している国だからといって

どんどん外国人の方の雇用を許可してしまうと、自国の雇用が不安定になってしまいます。

 

 

就労ビザ要件の厳格化に思うこと

・日本は労働力が足りなくなって「外国人の(労働)力が必要」となっているけど、シンガポールベトナムは「いや、もうそんな来ないで・・」状態なのかなあ。

・他の国でも外国人の就労ビザ要件の厳格化が進むと、それなりにキャリアを積んだ人にしか「海外で働く」という門戸は開かれなくなって、ますます「経験値の格差」は広がっていくのかなあ。

 

 

 

 

非正規雇用について(2018.1.9作成/2020/6/19再編集) 

レポートvol1.非正規雇用について

(2018.1.9作成/2020/6/19再編集)                       

※このレポートは自分の勉強用としてまとめたものです。誰かを誹謗中傷するような意図はありません。

 

■非正規雇用をとりまく数字感
・1997年から2012年までの間、正社員は543万人減少したのに対し、非正規社員は784万人増えた
・労働者全体に対する非正規の比率は4割
※ただ、全体のパイとしての労働者数全体が増えたという背景もある(正社員の給与所得が下がり主婦のパート参画などによって)

 


■非正規雇用の問題点
①雇用の不安定性などの労働条件悪い
・賃金があがらない
・賃金設定が生活を支えられる設定ではない
(あくまでも主婦のパートを想定した補助的な賃金設定)
・雇用が保証されておらず、雇用の調整弁として使われてしまう
※例えば経営悪化による正社員解雇の回避努力として「まず非正規を切るなどの努力をしたか」というのがある。正社員の解雇回避努力はある程度義務づけられているが、その回避努力の手段として使われてしまう


②能力開発ができない
・任せる仕事は定型的な業務や部分的な業務(IT技術の発達により部分的にアウトソーシングが可能になった)
・企業が回収を見込まないため教育投資をしない
・能力開発がされないので、低賃金でも他社に移るなどの交渉スキル(この場合は仕事スキル)が身に付かない
⇒もう少し安定的に働きたいけど、その働き口が見つからない負のスパイラルに入る


■生涯雇用、年功序列について(非正規雇用が一般化する以前)
※ポイント:『生涯(終身)雇用、年功序列制度』は企業にとっても労働者にとっても日本の経済成長にとってもメリットがあったので採用されてきた

メリットとは:
・40代50代の賃金コストは企業にとって高くなるが、20代30代が低いので全体的に採算があっていた
・20代で育てた社員が辞めないので、投資回収もできていた
・投資回収が見込めるので次の20代に教育投資をする余裕もあった
年功序列にすれば、育てた若手が他社に行くことも避けられる(労働者にとってはこのまま給与があがるのであれば辞めずにその会社で引き続き頑張った方が合理的)

⇒終身雇用、年功序列は「経済成長がある社会」においては採算が合っていたし、人材を囲い込むこともできるのでメリットがあった。メリットがあるので採用されていた

■その他メモ
・もともと持続的な経済成長が続いていた時代は企業は終身雇用制度を採用し「生活給」として40代50代で賃金カーブのてっぺんがくるように賃金を設定していた。
・サラリーマンである父親が家族を支えられる給与を出すという前提のもと賃金も設定されていた
(本人の能力云々ではなく、これで家族は安泰だから家族の心配をせず仕事に集中してね、というような感じ。お父さんは一家の大黒柱です!が成り立った)

ただ終身雇用、年功序列のメリットは「経済成長がある社会」において上手くはまる方法なので


オイルショック1973年
バブル崩壊1991年
・冷戦終結により、世界の人口の3分の1がいきなり低賃金で雇えるようになったこと

ソビエトが崩壊した1991年
リーマンショック(2008年)
などに対応できず、色々はまらないのが今の現状となっている

・非正規はもともと主婦のパートなどサラリーマン家庭の補助的な稼ぎとしての役割があったので生活を支えられるような賃金&能力開発は補償されていない

・経済不況により非正規にならざるを得なかった世代がある。非正規雇用で生活設計をしなくてはならざるを得ない人が出てきておりそれが課題になっている

■非正規雇用から貧困へ
・非正規は住宅も十分に住める、家族を持って養えるという設計の給料になっていない
・解雇された時の社会保障セーフティネット)が整っていない⇒生活保護へ一直線が多い
・まず住むところを失うが、日本は住所がないと新しく職につくことも、保障を受けることもままならない
・負のループに陥りやすく一度落ちたら這い上がるのは難しい
(目先のお金が必要なので日雇いなどに従事すると、就職活動ができなくなってしまう)


■考えたこと
社会保障の制度を変えることや、企業にとっての調整弁としての非正規雇用を変えるのは難しく、労働者にできることは仕事のスキルをあげること能力開発をすることが大切⇒交渉材料になる
・「正社員が良い、非正社員が悪い、正社員になっておけば安泰」ではなく正社員になろうがスキルをあげていく必要がある
オイルショックとか、バブル崩壊とか、リーマンショックとか、東日本大震災とか誰も避けられないことは今後も起こりうる

・上記の構造があることを説明せず、非正規なっている労働者を「甘い」というのは横暴だと思う

・全体の4割を閉める非正規社員に「不安定雇用」を強いてしまっている以上、正社員には成果とスキルが求められる

 

■2020年6月19日追記

・コロナショックという経済ショックが起こり、派遣社員などの非正規の方の雇用が不安定になったことを目の当たりにした
・正社員採用は縮小しているし、非正規採用も縮小している

 

参考文献:『雇用危機 忍び寄る失業と貧困』週刊ダイヤモンド