労働者です。

1人の労働者として、日々の雑観を下記散らかすブログ

景気と連動する若年失業率について

景気と連動する若年失業率

若年失業率の数字は、景気状況と連動している、と感じます。
個人的には「若者の適応力が低下している」「教育が悪い」などの議論ってあまりあまり意味がなく、ただ若者が職につけない要因の多くは景気の問題であると思います。

20歳〜24歳の若年失業率の数字を見ると、下記のように推移します。

・1993年:4.7%
・2003年:9.8%
・2008年:7.1 %
・2016年:5.4%

http://www.garbagenews.net/archives/1881829.html
より引用。

バブルがはじけ景気が悪くなりだした1990年から2003年にかけて徐々に若年失業率は上がっているものの、2003年から2008年までは若年失業率は低下していました。
これは、2002年から2008年まで続いた景気拡大の影響だそうです。(いわゆる『いざなみ景気』)

若年就活は運の要素が強い(と思う部分もあります。)

身も蓋もないことを書いてしまうと、新卒で就職できるかできないか、多くは運なのだと思ってしまいます。景気状況の良い時に社会に出るタイミングがくるのかそうではないか。良い助言をくれる人に出会えたかそうじゃないか。

2003年を境に若年失業率は低下していますが、2003年を境に若手の志向や能力が急に変わるなんてことはない、と思います。

2008年を境に若年失業率は上昇しているが、逆もまたしかりで、1年やそこらで、若者の資質は変わらないと思います。

自分探し志向の若者も、自分のやりたいことがわからない若者も、自分に自信のない若者も、いつの時代も一定数はいる、と多います。それは私自身も含めて。

そんな若者でも景気が良ければ就業機会が多く、様々な経験を積むことができて、酸いも甘いも覚えて、自分の向き不向きを確認するチャンスがあります。

景気が悪ければ就業するチャンスは激減してしまい、様々な経験を積む機会が奪われてしまいます。
そして新卒カードを失った若者には、チャンスはあまりにも少ないと思います。

コロナ、早く終わって欲しい。

 

 

参考文献:日本はなぜ貧しい人が多いのか「意外な事実」の経済学 原田 泰